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有孔虫研究会 About

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有孔虫研究会について

有孔虫研究会メーリングリスト

ニュース誌「Forams-net」

第2回有孔虫研究集会報告


有孔虫研究会について


有孔虫が日本で最初に記載されてから100年余りが過ぎた.

有孔虫に関する知見が増え,これを応用する研究が増加するにつれ,研究者間で分類の不一致が顕著になってきた.

それは各研究者の種についての認識の相違によるもので,見方を変えれば種の多様性が大きいこと,形態が個体ごと,あるいは地域により変異する結果と見ることができる.

このことは取りも直さず有孔虫が環境に対する鋭敏な指示者であることを意味している.

日本はIODPなど古海洋学研究をリードする立場であるので,頻繁に活用される有孔虫種群について種の概念を整理することは国際的に重要な貢献になる.

また,近年浅海域の環境問題への適用を目的とした研究も始められているが,浅海域に分布する種は環境の地域性に応答して多様性が高い.

そのため,分類基準が研究者ごとに異なっていると地域間の比較が困難になってしまい,得られたデータを正当に評価することができなくなる恐れがある.

今後生じる可能性が高いこの問題を解消するためには,出来るだけ早期に分類学上の混乱を解決していく必要がある.

このような背景から,科学研究費補助金基盤研究(A)「日本産新生代小型有孔虫の分類学的整理と模式標本画像データベースの構築」(代表,熊本大・長谷川四郎)が2002年度から発足している.

データベースを構築するためには実際の研究例に基づいた議論が必要不可欠となる.またこうした議論は学生にとってよい勉強になる.

そこで大学教員,博物館,特殊法人,企業関係者,大学院学生などで構成される「有孔虫研究会」が設立された.

すでに地質学会夜間小集会における研究打ち合わせ,第1回有孔虫研究集会(2003. 3. 3-5;熊本大学),第2回有孔虫研究集会(2004. 3. 4-7;田沢湖国民休暇村会議室,秋田大学鉱業博物館)が開かれ,ニュース誌「Forams-Net」も登録者宛に第3号まで配信している.

また,このような活動に加えて,他の研究分野や一般社会へアピールすることも,有孔虫研究を発展させるために必要である.

さらに近年,教育現場では総合科目の重要性が説かれているが,教材や機材の補充が著しく遅れているのが現実である.

有孔虫は海洋環境の変化に対して鋭敏に反応することから,環境教育の教材として有用である.

研究会では,まさにこうした議論が交わされ,有孔虫研究を一般へ普及させるために,講演活動や教科書・パンフレットの出版を計画している.

したがって,教育関係者や有孔虫を専門にしていない方でも,本研究会に興味を持っていただけると幸いである.

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